生涯の医療費を低下させられるリスクマネージメント

古来人類は、人生の前半部では虫歯によって、最終的には歯周病(歯槽膿漏)によって多く自分の歯を失ってきました。もし歯のケアが何らおこなわれないまま 過ごしたとしたら、おおむね40歳から50歳でまったく歯のない状態(無歯顎)になってしまうことがわかっています。昔であれば、ある程度以上、歯を喪失すると、噛めない、従って病原菌等と戦う最も基本的な糧である栄養を摂取できなくなり、まさに歯(の健康如何)がヒトの一生の長さを決定していたと言うことができます。

(事実、明治中期頃までの、成人に達した日本人の平均寿命は60歳に届いていません。)謡曲「敦盛」の一節”人間五十年…”の通りだったわけです。

しかし、抗生物質の登場、医療技術の進歩等により、平均寿命は驚異的な伸びをみました。ところが一方、ずっと早い段階で自分の歯をつぎつぎに、あるいはかなりの本数をいっきょに失ってゆく方が多いのも事実です。これがどういうことかおわかりでしょうか。まともに噛めない、食事をあまり楽しみにできない味気ない生活を、寿命がのびた長さぶん強いられてしまうということなのです。

これまでの歯科治療は、ややもすると、抜いてはつぎはぎといった、義歯などの面積を安易に増やしてゆく方向に走りがちでした。当歯科医院における治療の考え方の基本は、歯を喪失してゆく流れをせきとめ、それもトータルでできるだけ治療費をかけなくですむやり方で、健康な歯を1本でも多く残してゆくことにあるのです。

インプラント治療で大切な事は「これで最後にする」事です

0.1mmの精度で行う重度の虫歯治療(根管治療)