原因

あなたの片頭痛はこうして起こっている

fig.1

噛むための筋肉で起きる「筋・筋膜性疼痛症候群」

直立した状態からヒザを曲げ伸ばしするスクワット。

足腰に何か異常がない限り、2回や3回ふつうにできますが

でも、

「はい曲げて」の合図の途中で動きをストップさせたまま、それが5分、10分と続くとしたら……どうなるでしょう。

腿(もも)もふくらはぎも、疲れと痛みでガクガクになってしまうことは容易に想像できますね。

このとき、次のようなことが起きているのです。

─── 筋肉に、長時間の緊張による過度の負担がかかると、筋肉は微小な損傷を受け始める → その損傷部分は、緩(ゆる)まず硬くなったままになってしまうことで、周囲の血管を圧迫し局所的な酸素欠乏状態を引き起こす → 酸素欠乏が起きると血液中から発痛物質という痛みのもとが生成され、それが知覚神経の先端にある痛みを感じるセンサーに取り込まれる → そして痛みの電気信号に変換され脳に伝達される ───

このような病態のことを「筋・筋膜性疼痛症候群(MPS : Myofascial Pain Syndrome)」と呼ぶのですが、ちょっと厄介なことに、この状態は

  • 筋肉が過緊張している箇所だけでなく、その周辺の広い範囲に、時として激しい痛みを発生させ、
  • 筋肉への過度の負担に、その人自身はっきりした認識をもてない場合も多い

という特徴をもつのです。

そしてこのような事態が間断なく歯を噛みしめること、くいしばることによって発生するのが、慢性頭痛だと考えられるのです。

その中心の場所はアゴを引き上げ噛みしめるための、最大で最強の筋肉、側頭筋(ソクトウキン : 慢性頭痛の震源地と言えるでしょう : fig.1)という筋肉です。

(でも、本当の震源地はストレスを、あまりに真正面から受け止めてしまう、その人の心なのですけどね。)

スクワットの途中で「はい止めて」、は意識してできる行為ですが、ふだん何気ない状態のときに歯を噛みしめていることを

あなたは自覚できますか?